九死に一生を得た全損事故

ちょうど1年前のことでした。私は山梨県への旅行の帰路、東名高速道路を名古屋方面に向かい走行中でした。3車線ある道路の真ん中を時速80キロで走行していました。
車内は同乗者と私の2人、旅行の感想などを話しながら走行中でした。

私がふとバックミラーを見たそのとき、ありえない程近い距離に後続車が見えました。
「あっ」と声を発する間もなく、ガシャンという大きな音と衝撃。
追突されました。幸い、真後ろからの衝突だったため、車が左右に振られてしまうこともなく、ハザードを炊きながら路側帯に寄せることができました。

車内にとどまっていると、火災、ほかのドライバーが突っ込んでくる可能性がある為、すぐに車外に降り発煙筒を炊きました。
そうこうしている間に事故の相手が降りてきました。
「大丈夫ですか?完全にこちらの過失です。すぐに警察に連絡します。」

なんでも、助手席に乗せていた子供が運転席側におもちゃを落とし、それを拾おうと下を向いていたとのことでした。
私は、ありえない!と思いながら保険会社に連絡し、状況を説明。詳しい話はまた連絡すると伝え、警察の到着を待ちました。
幸い、双方に大きなけがもありませんでしたが、私は半年前に購入したばかりの車の後部がかなり凹んでいることに憤りを感じておりました。

10分程経過したころ、警察が到着しました。
実況見分が始まるなり、相手の方が100%自分の過失だと警察の方に伝え続けていたため、特に主張の行き違いもなくすんなり終わりました。

実況見分が終わり、それぞれ帰路につくことになりました。自走できる状態だったため、そのまま運転をして帰宅しました。
早速次の日、私は変形した車をディーラーに持ち込みました。修理見積もりを出して、相手の保険会社に請求するためです。

そこで衝撃の事実がディーラーから伝えられました。廃車です。なんでも、フレームが大きく変形してしまっており、運転できていただけでも奇跡的らしいのです。
左の後輪とタイヤとのスペースがほぼ無く、あと数センチ変形していたらタイヤに干渉してスピンしていたらしいのです。
九死に一生を得た、不幸中の幸いとはまさにこのことでしょう。

ですが、大きな問題が浮上しました。車を購入しないとならなくなったのです。
相手方の保険会社にその旨を伝えると、2週間だけレンタカーを出すので、その間に決めてくれとのことでした。2週間で大きな買い物の決断をし、さらに様々な手続きを完了させ乗り出せということです。

さすがに納得がいかなかった私は、相手の保険会社と交渉をし、1か月間ないしは新車が乗り出せるまでレンタカーを借りることに成功しました。
結局、新車を購入することになり、持病の腰痛も悪化し転職をすることになりました。

私が交通事故を通し感じたことは、相手、保険会社のいいなりになってはいけない、交渉をしっかりした方がいいという事でした。
ごねて慰謝料をとる!ということではありません。交通事故にあう前、すなわち原状回復までしっかりと補償してもらうことが、被害にあってしまったときに主張できる私たちの権利なのです。